いい感じに重厚さが出てきた『火の国、風の国物語2』

師走トオル火の国、風の国物語2―風焔相撃』富士見ファンタジア文庫

「あとで感想を書く」置き場が破綻寸前で、このままだとブログを閉じるしかなくなりそうだったので、とりあえず1冊ずつでも書くことに。実のところすでに5巻まで読んでしまっており、その後さらに10冊は他のものを挟んでいるので感想が書きにくくてしょうがない。
うん、今読んでる『ミスマルカ興国記3』も楽しいです。気になるところもあるけれどマヒロ王子のキャラが……じゃなくて、2巻では反乱軍側の描写にも厚みがでてきて、いよいよ「火の国、風の国物語」というタイトルの示すものが出てきた感じ。
普通に考えると、これはジェイドのほうが主人公よね。貧農を解放するために立ち上がり、知略だけで大貴族達に立ち向かっていくとか、いいとこもって行きまくり。それだけに、バランスのとり方が難しそうで不安だったのだけど、なんというか堅実で凄くしっかりしてるのよね。ハデハデな展開が目を引くけど、それだけじゃない。
アレスとジェレイド、それぞれに戦わなければならない理由があり、たぶん風の戦乙女にも別の理由があるんだろう。まあ、ジェレイドに比べると、アレスなんかただの殺人鬼というのも確か。それでもアレスがバッサバッサと斬りまくってこそなのシリーズだと思うので、今後もこのバランスを保ってほしいもの。

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