とある科学の重機動兵器 鎌池和馬『へヴィーオブジェクト』

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

ヘヴィーオブジェクト (電撃文庫)

ええと、無理やり更新してみるテスト。
ボーイミーツガールIN戦場(素直クール入り)といった按配ですこぶる面白かった。いや、メインになるのは男2人の掛け合いだからボーイミーツボーイ? いや、そっち系の要素はないけど!
ハードまわりというかSF公証というか科学まわりは豪快かついい加減だけど、その無茶っぷりがまた新鮮な設定を産み出してる気がする。レーザーで空気を膨張させて推進とか(いや、密閉した状態でやって「レーザーエンジン」とかそんな感じにしたほうが何万倍効率いいことか)、プリント基板伝送とか。あ、今度のレールガンはマッハ3じゃなくマッハ10になってました。個人的にはまだ遅いと思……そういう趣旨じゃなくて、つまり、面白かったって言いたいだけなんですよ。繰り返しになるけど、科学描写もここまでぶっ飛んでるとセンスオブワンダー的な何かを感じる。無駄にデカいものが高速戦闘するってのはそれだけでいいものです。
主人公側の政体が実は君主制で、相方のヘイヴィアが実は貴族だとか設定の端々に変なひねりが効いてる。それになにより、電撃というよりもファンタジアを思わせる痛快青春バトルモノなのに、裏では何百何千単位で死人が出てたりするのがタチ悪い感じで好き。

感想リンク(reclips)