2007年の10大エロゲニュース

2007年の10大エロゲニュース犀の目工房

いつのまにか期限が迫っていたので取り急ぎ。
ニュースとともに2007年を振り返ってみました。ええと、10個ありますよね?
時間の都合から情報元へのリンクなどができておりませんが、ご容赦ください。

・2006年12月〜 ヒット作のコンシューマ版がそろって延期。2007年にもつれ込む。
 2006年12月発売予定だった『ひぐらしのなく頃に祭』『Fate/stay night [Realta Nua]』がそろって延期。『ひぐ祭』は2月に、『Realta Nua』は4月にそれぞれ発売された。
・1月 Windows Vista発売に伴う混乱
 セーブデータ関連で不具合が出るソフトが多発。ただ、Vistaの普及があまり進まなかったこともあり、影響は限定的なものにとどまった。
・2月 エロゲメーカー連続倒産
 Carriere(有限会社キャリエール)、Tarte、ぷらす+てぃっく、Raccoon (株式会社ディール)、あんく、ぷちあんく、タリスマン(有限会社オー・パーツ)の3社7ブランドが消滅。
・4月 有限会社ピークス倒産
 WEBサイト「アキバ系.com」、業界紙PC NEWS」などを運営していた有限会社ピークスが倒産。「PC NEWS」の発行停止により、アダルトゲーム専門の業界紙が消滅。
・7月 麻枝准シナリオライター引退
 7月発売の『リトルバスターズ!』が、シナリオライターとしての引退作となることが発表された。(「月刊コンプティーク」2月号)
・8月 「ヤンデレ大全」発売
 ツンデレに次ぐターム、ジャーゴンとしてヤンデレが定着。同人ゲーム、深夜アニメなどにも波及して、ヤンデレキャラが2007年を席巻することに。
・9月 Teatimeの3Dエロゲ『らぶデス2』が話題に
 完成度の低さ、必要スペックの高さ、3DCGの美しさ、と毀誉褒貶両面で話題に。3Dエロゲはこれまでも一定の人気を持っていたが、一般層まで巻き込んで話題になったのは初めてだったのではないだろうか。
・9月 いわゆるひとつのNice boat. 
 アニメ版「School Days」の最終話(第12話)が、急遽放送中止に。
・11月 著名シナリオライターの作品が11月22日に集中発売
 『世界で一番NGな恋』『キラ☆キラ』『そして明日の世界より−』『赫炎のインガノック』など、主にシナリオ面で期待を集めた作品が同時に発売された。
・12月 『僕らのいきなり同棲計画』が発売中止→髪の色を変えて再スタート
 エヴァのパクリエロゲー『僕らのいきなり同棲計画』が、当日になって発売中止を発表。その後、髪の色を変えたバージョンが1月18日に発売されることに。
 ルリルリ@ナデシコなど多数のパチキャラが登場した13cmの『発情カルテ 〜緋色の凌辱肉玩具〜』が、一般発売中止・通販オンリーになったというのを思い出した。
 エヴァ関係では、1997年に森川嘉一郎企画編集のエヴァ評論本(いわゆる謎本)『エヴァンゲリオン・スタイル』が著作権法違反で警告を受けるという事件もあった。訴訟にはいたらなかったみたいですが。

まとめ:話題性という面では「Nice boat.」がぶっちぎりですね。でも、今後への影響などから見ると、ひとつの時代の終焉ともいえる「麻枝准シナリオライター引退」のほうが大きそう。個人的に「『CLANNAD』でやりつくした」というのはなんとなく分かる。『CLANNAD』で初めて麻枝氏の言いたいことが理解できたような気がしたから。なんというか『ONE』『KANON』『AIR』までは、「なんだかさっぱり意味がわからんけとスゴいなにか」だったのが、ようやく解読できる言葉で書かれたという印象。あと、今はキワモノ扱いだけど、「3Dエロゲ」の躍進もありうるのかも。