瀬尾つかさ『クジラのソラ 02』電撃文庫

クジラのソラ〈02〉 (富士見ファンタジア文庫)

ワールドグランプリがついに始まる。アウターシンガーとは？　白いクジラとは？

プロット重視な作品なので、あらすじは控えめに。
スピードアップするシナリオとともに、登場人物もだいぶ増えてきた。〈ジュライ〉のメンバー、桟敷原雫、小池智香、枕井冬湖。メカニックの門倉聖一。クラスメイトの下柳郁恵。サポートメンバーの冴木真治。そして、今巻から登場のアリス・ヴァレンタイン。政府のまわしもの「委員会」の岡田なんかもいい味を出してる。
まだ2巻目なのに、もう《ゲーム》の本質に近づき、『クジラのソラ』というタイトルの意味もだいぶ見えてきた。とはいえ、まだまだまだまだ謎は多いし、結末も予想できない。
4巻で完結ということで、一冊の密度が濃い。うん、巻数を重ねていくのもいいけど、こういうしっかりとまとまった作品も素敵。