ソフトシンセとしての初音ミク

VOCALOID2情報 CV02 コードネーム『リン』
VOCALOID2の第2弾、ひらたく言うと初音ミクmk2の名前が発表されていた。

DTM野郎から見ると、初音ミクには重大な欠点がある。
それは、キャラがたちすぎていること。
初音ミク」を使うと、楽曲という以上に、初音ミクというバーチャルアイドルの持ち歌となってしまう。作曲者やアレンジャーの曲ではなく初音ミクの曲になってしまうわけだ。
第2弾「リン」の需要のされ方によっては、この楽器としてつかうどころか「楽器に使われてしまう」状況も変化していくかもしれない。というか、してほしい。

まあ、制服向上委員会的というか、Berryz工房以降のハロプロ的というか、AKB48的というか、その筋のスキモノの間でのみ熱狂的に受け止められて、よりアイドル色を鮮明にしていく可能性のほうが強そうだけど。

VOCALOID2のソフトウェア使用許諾契約書には、

(d) 合成音声によって楽曲のリードボーカル・パートの大部分が構成されており、”歌手”として合成音声がメインの「アーティスト」にクレジットされている録音物や、人間ではなく機械、テクノロジーVOCALOID、本VOCALOID 製品のタイトル、”バーチャル・シンガー”、”バーチャル・アーティスト”といった類のクレジットのある録音物を商用目的でリリースする場合。但し、実在する人間がその「アーティスト」にクレジットされている作品内での合成音声の使用は、追加使用許諾を取得することなく本契約の下で許可されています。

とあり、初音ミクというキャラクターを商用利用するのはNGなようだ。これは、ごくごく当たり前のことではあるけれど…初音ミクを使いつつ、例の青髪でネギを持ってたり持ってなかったりする人の呪縛から逃れるのは、かなり大変なんじゃないだろうか。
ディストーションなどで潰したとしても、初音ミク的、藤田咲的は残ってしまいそう。

初音ミク利用規約については、福井プログラマー生活向上委員会VOCALOID 初音ミクで「クリーンな作品」を作る際の注意が分かりやすい。

ふと思い出して、アクセスしてみたところ「ミクシーケンサー」の公開が終了していた。これ以上ないぐらい明確に規約違反だったので、仕方がないけれど、すこし残念。(自粛ということで、クリプトンからお達しがあったわけではなさそう。クリプトンとしては、ブームに水をさすようなことはしたくないだろうけど、聞かれたらOKとはいえないだろうなぁ。)