支倉凍砂『狼と香辛料 7』電撃文庫
- 作者: 支倉凍砂,文倉十
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: 文庫
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中篇「少年と少女と白い花」は、ロレンスと会う前、さらに言えば麦畑の村にたどり着く前のホロの話。ということは、何百年も前の出来事か。ホロのおせっかいやきとショタ好きは、筋金入りだということが分かりました。
個人的には、短編2本のほうが好き。リンゴ大人買いの話が出てきたり、羊飼いノーラが再登場したりで、読んでて懐かしくなります。
最後の「狼と琥珀色の憂鬱」は、ホロが語り手となっており、普段と逆の視点から激甘カップルを観察できます。ロレンスのまさに中世レベルな医学知識で看病され、そんなの迷信じゃろ?と思いながらも受け入れるホロがほほえましい。ロレンスは、ヒポクラテスかガレノスあたりの医術書を調べたんでしょうね。