鎌池和馬『とある魔術の禁書目録(インデックス)6』電撃文庫

当麻が通う学校に、風斬氷華という少女が現れる。本人は転校生を名乗っているが、なにやら事情がありそうで……。同時刻、姫神秋沙が当麻のクラスに加わることになる。こちらは正真正銘の転校生なのだが、たいしたことではないので華麗にスルーされるのだった。

1巻は文章が分かりにくくて読むのが苦痛だった。2巻では、記憶喪失がストーリーの妨げにしかなっていないことに驚愕。そんな邪魔な設定いらない! そして3巻、アクセラレータと美琴の魅力が爆発。不満を言いつつも読み続けてしまうのは、やっぱり好きなんだろうなあと降参することに。いったんあきらめると細かい不具合は気にならなくなり、素直に楽しんで読めるようになりました。でも、身長は伸びませんでした。
で、6巻なのですが……これがおもしろかった。
当麻の能力や美琴の動かし方など不自然な部分が多いし、悪役は小物感満載。しかし、「超能力VS.魔術」という大設定が存分に味わえる内容で個人的には超満足。超能力と魔術、それぞれの論理がこれまで以上に丁寧に説明され、バトルに説得力を加えてくれた。
園都市で超能力VS.魔術って設定はほんとに好き。文章も読みやすくなり、これで記憶喪失設定が無くなればもっといいのに!
15巻まで確保済みなので、今後もヒマを見つけて読み続けて行きたい。

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